こんばんは。まつながです。
早速ですが、今晩、初めてのプチ連載を開始しました。その名も「サンティアゴに託す」。
これは、2月中旬〜末のスペインの旅をまとめたものです。3月に卒業する日本の大学生は、この時期になると色々な場所へ出かけることが多くなったりします。私もその一人。しかし、今回のスペイン旅は少し違った、いわゆる観光目的ではありませんでした。どういう目的か、なぜ巡礼するに至ったのかについては、連載を読んでいただけたら明らかになるので、ここでは説明を省略させていただきます。
さて、今回のこちらの雑記では、連載「サンティアゴに託す」を書くにあたって、ちょっとした裏話を書いていこうと思います。
この連載に限らず、旅記録をインスタグラムやブログなどで、共有するものといえば、旅の途中で撮れたとっておきの一枚とか、動画とか、「旅のハイライト」と呼ばれるものがほとんどだと思います。私のインスタグラムの投稿でも、スマートフォンの写真アプリの中から「とりわけ綺麗に撮れた」と思う写真を選んでいます。
ところが、旅をすると、とっておきの出来事以上に、たとえばコンビニで「ショップバッグ、プリーズ」と言っても伝わらなかった、という小さな出来事だったり、ふと目に映った景色から呼び起こされる感情が多くを占めます。
数年後に振り返ったときに、インスタグラムで投稿したような「旅のハイライト」はもちろん覚えている。でも、もし小さな出来事などを記録していたとしたら、「あの時はこう思ったんだけど、きっとこういう意味だったのか」と、小さな出来事に対する理解度というか、身の回りに起こる出来事の意味が深まるというか、ひいては自分に対する解像度が上がるような気がします。
そのために、旅記録をしっかりまとめていこう、という自分主体の理由から連載を作るに至りました。
ただ、旅記録をつけ、これを誰かに共有しようとすると、やっぱり心が動かされる出来事を中心に書いてしまうがゆえ、情報がどうしても断片的になってしまいます。要は、読んでくれる人が頭の中で再現できるくらいの情報量を提供しきることができません。すると、読んでくれた誰かと、旅記録との大きなギャップができてしまい、誰かにとっては「なんだ、ただの他人の思い出話か」といった程度の感想を持たせてしまう恐れがあります。
それくらい、誰かと共有しようとする旅記録というのは、いわゆるライティングスキル(文章構成力とか言い回し力、表現力)が求められる、かなり難しいものだな、と感じているところです。
ただ、この難しさを乗り越えて、詳細に記録していくことによって、誰かを擬似旅行に連れていくことができる。今回の「サンティアゴに託す」も、最終目標を「読んでくれるあなたと一緒に、サンティアゴを旅したい」と決めています。できるだけ独りよがりの記録にせず、寄り添った文章にするつもりです。
私自身、ライティングに関してはまだまだ修行中の身ではあるので、連載の内容の中には、「?」と思う部分はきっとあるかもしれません。私も時々読み返して「?」と思ったら、その都度編集していくつもりです。
どうか、「ああ、また更新している」という軽いノリで見ていただけると嬉しいです。
今日はここで終わりにしようと思います。