こんばんは、まつながです。タイトル通り、本日は私が通った東京女子大学の卒業式でした。
といいつつ、昨日の投稿でもすこーし言及したのですが、卒業式には行きませんでした。とくに行く理由も行かない理由もありませんでしたが、今更なぁ、と思いまして。
個人情報にはなるのですが、2019年4月に、東京女子大学(以下、東女)に入学しました。入学を決めたのは、実家から通える距離であったことが最大の理由ではあったのですが、「リベラルアーツ」を謳っている大学ではあったので、主専攻以外の知識を深められたら、と思ったのも理由です。
今日のコラムのメインは、卒業式の内容について、とくに学長の告辞について共有します。卒業式には出ませんでしたが、保護者向けに、式の様子をYouTubeで配信されていたので、こちらを見ました。
東女の卒業式(および入学式)は、学生ひとりひとりの名前を呼びます。これは大学の建学精神にも関連するのですが、東女の英語表記は「Tokyo Woman’s Christian University」と書きます。あれ、日本語と全然違うじゃん、というツッコミが数箇所ありますね。そのうちの一つ「Woman’s」ですが、他女子大学ですと「Women’s」と、複数形らしいのですが、東女はあえて単数形にしているようです。これは「学生ひとりひとりが自立した女性として育てていきたい」という思いが込められているらしいです。ということで、大事な式のときは、必ず名前を呼ぶことになっているそう。ということは、本日欠席したまつながの名前も、きっと呼ばれたことでしょう。ああ欠席してごめんなさい〜〜
さておき、その学長の告辞ですが、「リベラルアーツ」らしく、大学で学んだ教養について言及されていました。一部抜粋して書き下します。
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最近は「ファスト教養」「5分でわかる世界の教養」といった、サクッと手軽に教養を学ぶことが当たり前になりつつある。書店に行っても、こういったタイトルの本が多くを占める。だが、本来の教養とは、時間をかけて、ゆっくり理解していくもので、東女の学生は、ここで教養を学ぶ力を身につけてきたはずだ。このことを自信にしてほしい。
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だいぶ端折ってしまいましたが、こういった内容でした。
思えば、在学中に取った授業の多くは、実生活に役に立つものではありませんでした。また、ビジネス分野で活かせるものでもなく、友人との会話の中で弾む内容でもなく。他大学と比べても、抽象度の高いカリキュラムが多かったと思います。それだけに、なかなかとっつきにくい内容も多かったり。また、学生も真面目であること、なにより大学の教授も教育熱心なため、テスト内容も毎年異なります。そのため、他大学ではよくある「過去問の出回り」という概念がありません(というより、私が知らないだけか…?)。
大学生では、「要領よく、授業に出ず、単位を取る」ということが大きなテーマになるらしいのですが、東女に通うとそうもいかず。その代わり、普段から真面目に授業に出て、勉強をすれば、必ず単位をくれる、ある意味優しい大学でもあります。
そういった大学の背景があるので、卒業式の告辞を聞いた時に「ああ、これが東女に通う、ということだったのだな」と、気づきました。普段から真面目に勉強する、一見すると当たり前なものではありますが、大学という抽象度の高い学問を学ぶ場にまでみっちり教育されていたなんて…
大学に対する愛、というわけではありませんが、社会に向かう前の最後の教育機関に、東女を選んだ自分は、あながち間違ってはいなかったかな、と思います。が、今でも「この大学ですごく良かった、他の大学なんて考えられない!」という境地には至らず、東女に通ったことが正解になるかは、これからの自分次第にはなりますが、いつかのタイミングで、実際に通ってみての正直な感想、この大学の強み弱み含めて書いてみようと思います。
さておき、ともかく5年間(1年休学していたので)、しっかりリベラルアーツと数学に苦しみながらも、無事に卒業することができて、ホッとしています。まさか、数学を主専攻にして、大学を卒業してしまうなんて。自分でもびっくりしています。
今日はここまで。